雪月花 Vol.5


一昨日は種ともこさんのライブ、雪月花シリーズの第5弾を渋谷の7th Floorで観てきました。
以下は個人的な感想です。

柳原陽一郎さん

「たまのキーボードとボーカルだった人」という印象しかもっていなくて、しかもとりたててたまのファンというわけでもなく、イカ天を熱心に観ていたわけではなかったので今回初めて歌を聴く機会となりました。
割と少しひねった歌詞だったりしたように感じましたが、すごく丁寧な感じでピアノを弾かれていたのが歌を明るい印象にしているように感じました。
実は今日はじめて種さんと会って、話をしているうちに1年だけ同じ小学校に通っていた事実が判明したそうで、MCがその話題中心でした。

種ともこさんと同じ町の同じ小学校に通っていたことにびっくりした。
http://nico-vu.air-nifty.com/yanagihara/2008/11/post-c66f.html

とても印象的だったのが、柳原さんが「お客さんの雰囲気がよくてやりやすい」と話していたことです。僕じしんも最近は滅多にこういった場に足を運ぶことがなくなりましたが、煙草のけむりが漂うこともなく、曲が終われば暖かい拍手が場内いっぱいに響いたりで非常に大人な雰囲気だったように思いました。
「さよなら人類」はたぶんサービス的に演奏されたんだと思いますが、やっぱり盛り上がりましたね。

種ともこさん

種さんもブログの中で、

自分的には94点であった。
http://seed.heteml.jp/blog/since2006/2008/11/post_308.html

と高得点の評価をされているように、素敵なライブでした。
この「雪月花」シリーズはピアノの弾き語りなのでピアノと歌で出来る事に絞って演奏をされているのですが、以前に観た時に比べ、ピアノのアレンジが格段に緻密になってきていて、どの曲を聴いても驚きを隠せないのでした。
3月の終わりにこのシリーズの第一弾を観る機会があったのですが、その時の印象から比べると回を重ねるごとに進化を繰り返してきたのだなあ、と強く感じました。
最近のライブでは種さんご自身が作られた曲だけではなく、童謡なども広く取り上げられているのですが、作曲者に対する敬意を込めているようにも感じます。それから、7th Floorのグランドピアノを「ななこ」と名付けて愛着をもって演奏していることもプラスに作用しているのではないでしょうか。
アンコールで演奏された「Last Christmas」(Wham!のカバー)にビートルズのレボリューションのフレーズが入っているあたりはファンとしては「くすばゆい」部分でしたね。


以下は蛇足のようなものですが、個人的な意見として。
今回のようにそれほど大きくない会場でグランドピアノの弾き語りをするときって、ステージ脇にPAスピーカーを左右に置くだけではかえって耳がしんどく感じました。会場全体に音を響かせる基本的な方法ですが、本当の生音を生かす方法は何か考えられてもいいのかも、と思いました。例えば、会場中央部にもPAスピーカーを置いてみるとか、音響というものもそろそろ次の方法を考えられてもいいのかも、と思いました。
あと、ピアノの鳴りが違ったように感じたのは湿度でしょうか。

Set list

種さんのほうだけになります。
今回はセットリストだけメモしながら聴いていたのですが、なんだか大学の講義を受けているような感じでした。
M1. 木枯らしに抱かれて
M2. パパ
M3. ジョディ
M4. 庭の千草
M5. 流星群
M6. 叱られて
M7. 二度と森へは誘わないで
M8. ゲンキ力(リョク)爆弾
M9. The Rainbow Song 虹の女神
M10. おひさま


アンコール
E1. Last Christmas〜X'mas〜Last Christmas