カナリヤ
夕方からの用事はこれでした。
種ともこさんのライブ「カナリヤ」を観るため新宿へ行きました。
乗る方面のみなさまにはあまり公にしてませんでしたが、実はデビューした頃にたまたまライブ(TVの公開放送だった)を観る機会に恵まれ、こんにちまで約20年間ファンに至る、なのです。
で、君津から家に戻れたのが15:35です。ほんとうなら14:30には家にいるはずだったのですが、渋滞だとかいろいろあったわけです。君津からの道中、どうやっても間に合いそうになく焦ります。
焦らせる要素を列記してみるとこんな感じです。
- とにかく、予測帰宅時間は15:30だ。
- 家から新宿の会場まで1時間半ほどかかる。
- 予約したチケット引換えは16:30から。だけど間に合わない。
- 開場は17:30から。
君津からの帰り道で、あわててもしょうがないな、とあきらめたようで実は冷静に考え直してみましたよ。
- でも、開場は必ずいつも「オシ」がはいっていたっけ。
- 17:30ぎりぎりに到着しても、入場は整理番号順なので、その場で速攻でチケットを引換えれば間に合う。
ということで、速攻でシャワーをあびて着替えをして、再び家出です。電車の中で気絶しまくって、東京駅での乗換えもスムーズにいって17:25には会場着。速攻でチケットを引換え、何食わぬ顔して無事入場です。入場前の無駄な時間もはぶけてよかったのでした。
久々にお会いした他のファンのみなさまにご挨拶したり、焼きそば食ったり(フード類に手を出したのは自分だけだったかもしれません)おつりがすぐに出ない物販でTシャツを購入して速攻で着てみたり、なぜか正面寄りの最前列を譲っていただいたり、開演までの30分ほどあった時間も退屈せずにすみました。
この項の冒頭で「ファン」などと書いてはいますが、ここ2年ほどS根亭鍋に参加したり、東京にいなかったりでライブやインストアイベントに出かけることもすっぽかすようになり、正直「ファンじゃないじゃん」と自分でも思ってみたりするときもありました。出発が遅れたのも、そのあたりに原因があるかもしれません。
開演時間をやや回ったころ、サポートメンバーが出てきて、種さんがステージ中央のRhodesの前に座るといよいよはじまります。メンバーは、
- 柳沢二三男(g.)
- 朝倉真司(dr., per.)
- 石村 順(b.)
- 戸田和雅子(cho., g.)(敬称略で失礼します)
です。
1曲目は「カナリヤ」。アルバムの1曲目にもなっていて、「胸(心)のトンネルの中に自分を捜しに出かける時に、あなたに歌っています。」という歌うことについて歌った真摯な歌です。続けてTVのアニメーションのエンディングにも使われた「Let me hear」と「あなただけを」を2曲続けて。
「あなただけを」は「いっしょにいて嬉しいよね」的なラブ・ソングの真反対にあるような歌だなあ、と思います。ほんとうは人と人がいっしょにいることなんて思ったほどいつも重なる部分なんかなくときどき何か「合う」部分があって、それこそが大切だと歌っているように個人的には解釈しています。常にラブラブな方、ごめんなさいです。
3曲演奏したところでごあいさつ。種さんが今朝早起きして市民農園へ行ってブロッコリーに満足して、いい気分で会場入りしたら、実は衣装を忘れてしまったけど戸田さんが二着持ってきていてなんとかなった、という話をされていました。
次は最近の曲から「もう忘れちゃおう」です。客入れのときのBGMのカーペンターズを彷彿とさせるRhodesの音が好きです。失恋(もしかしたらもっとディープな別れ話)のあとの気持ちを歌っている歌詞の内容です。
種さんの歌い方が割と気楽だったように聴こえたからかもしれませんが、じぶんでも割と気楽に聴けました。
続けて手拍子の催促を受けての「バイバイ・ホーム」好きな曲なので一方的に曲を紹介された段階で拍手してしまいました。割とアコースティックっぽいヴァージョン。
終わって新譜の紹介をされたのですが、ここ最近のアルバムがバンドでやっていたのは実は10年前にPC(Macパフォーマでしたっけ?)が壊れてデータがトンでいたからとか。それで仕方なく「これからはバンドだぜ!」みたいなノリになったいうのが当時のいきさつのオチだそうです。
そしてアルバムに収録されている曲で「野ばら」。
スカボローフェアとブリティッシュ・トラッドが合体したような風のやんだ冬の午後のわずかな日だまりのような曲です。2本のギターのアルペジオは柳沢二三男さんと戸田和雅子さんです。
終わって改めてメンバー紹介です。
メンバーへのフリはあいかわらずピントのずれたところが種さんらしいな、と思います。
そして初めて演奏するという「おでん」*1という曲です。
'80年代後半の奇をてらったような感じであてこすりの効いた歌詞はどこか懐かしいです。なんであの時代、人はお互いに他人同士だったのだろうか、とその頃を思いだしてみました。求めてはいるけど、その尖った気持ちでお互いを傷つけてしまうような感じと書けば伝わるのでしょうか?
そんな感じを盛り上げるようにストーリー性に富んだ「ダメなときはダメ」です。
自分が座っていた席からはちょうど種さんの後ろに朝倉さんが位置しているため、朝倉さんの動きはあまりよくは見えないのですが、この曲ではマレットを使っていて、そういた芸の細かさを生で確認できたのは運がよかったのかなー、と思いました。
(まだまだつづく)
以下、書きかけ事項
- 路上ムカツキ
- 逆撫で組曲
- デビュー20周年とネクタイしてる人
Set List
(完走しそうにないので先に)
- M-1. カナリヤ
- M-2. Let me hear
- M-3. あなただけを
- M-4. もう忘れちゃおう
- M-5. バイバイ・ホーム
- M-6. 野ばら
- M-7. おでん
- M-8. ダメなときはダメ
- M-9. 悲しくなりたいんだ
- M-10. Last Tram to NRT
- M-11. I Say NO
- M-12. あしあと
- M-13. 夕風
アンコール
- E-1. You're The One
- E-2. 伝説
*1:ML情報によると2回目、らしいです。