湯河原合宿1日目



天気予報では関東の平野部では雪だとか。

そのことだけはちょっと気にして早起きして窓の外を見てみると‥‥‥雪でした。安易な荷造りをして出発です。

カーラジオ(死後ですか?)で天気予報を聴いていると、かなりヤバイ空模様です。

元ご近所さんであることが判明したM下さんを途中でピックアップして一路伊豆を目指します。ゆうべの空模様のイメージトレーニングでは大丈夫なイメージを描けたので割と楽観的ですが、時間がたつごとにかなりヤバい天候です。

通称・オダアツに入り、小田原に近づいた頃には雪もやんで雨模様です。

先行したぶん、集合時間よりも1時間程早く湯河原入りをしました。松Sさんとしばし「どーなりますかねー。」と話つつ皆々さまの到着を待ちます。

予定の時刻に皆さま到着して、N良さんが「これなら走れるよねー。」に続けて「でも強制はできませんが。」と一言付け加えていただいたのにもかかわらず、着替えを始めます。

冬の雨の日装備ってどんなんだっけ?とりあえずいつものエアブロック系で身を固め、その上にレインウェア(上のみ)を着てみます。

川奈のコンビニをとりあえず目標にして11名全員揃ったところで出発です。

このぐらいの雨なら大丈夫かもー、と思い伊豆山を越え、熱海を過ぎます。奈Rさんが抑え目なペースで先頭を引いてくれます。レインウェアで上半身は大丈夫ですが、シューズカバーは浸水です。足先は寒いですよ。グローブもウィンドストッパーが入っているので直接風は受けませんが、じっとりと濡れていて寒いです。しょーがないので、ハンドルバーの上でグッパーグッパーを繰り返し血行を促してみます(無駄でした)。

もう少しぐらいはなんとか乗れるなー、と思っているとトイレタイム休憩で止まりました。どんどん身体が冷えます。汗が冷えてます。やめて戻ってもいいのですが、ここであっさり負けを認めるワケにはいきません。

そこからまた出発します。走り出しの寒さは半端でないですが、動いて暖める以外術がないので走ります。伊東の横風がこれまた半端でなく、凍えて反応のニブイ身体で自転車をコントロールするのはたいへんです。

海岸線の旧道を走り、いよいよ伊豆高原付近の登りに差し掛かったところで物見山のO浜さんがアタク!です。クゥーッ!なんですが、寒いよりはマシです。暴れて温まらないとツラクなってきました。ピークにさしかかる頃、雨粒が少しずつ重くなります。みぞれです。

滝Yさんと高Sさんの引きが強いです。これはこれで実はありがたいことです。身体が温まります。

さらにみぞれは白いものになりました。雪です。おめでとうございます。

直後に当初の目的地のコンビニに到着、お店の方にはたいへん申し訳ないのですが、ずぶぬれで緊急ピットインです。速攻で甘酒と肉まん購入です。さっき伊東で受けた風のせいか、左脚だけふるえがとまりません。

手袋をとってしぼると水がしたたります。そりゃ寒いわけです。

「下田まで行きたい方はどうぞ」ということですが、たぶんこれは帰ってこれないでしょう。

賢明な判断でここで国道を通りショートカットで戻ることにしました。ショートカットとはいえユキツヨシですよ。路肩の自転車ゾーンにはすでに積雪が‥‥‥。

シャーベット状の道を慎重に走ります。シュールなネタ満載でテラワロスな伊豆高原の風景ですが、きょうに限っては淡々とペダルを回すのみです。両手の小指の側の感覚はまったくなく、異物がついているような感じです。顔にあたる雪は冷たいを通り越して痛いぐらいです。

10数年前に雨の中、身体の芯まで冷えきった5月の雨の中の奥多摩周遊道路でのことを軽く凌駕する寒さの中、生命の危険を感じるあまり、

等の安易な選択肢を傍らに置く事は容易でしたが、そんな惨敗をするためにここまで来たのではありません。自分内で即却下でした。

しかし、伊東までの長い下りで寒さのあまり凍えてハンドルの押えが効かずセルフでバイブレーションを起こしてしまいます。脇を絞って押さえつけてもどーにもなりません。とにかく減速して落車の危機を逃れますが、チーム・ポテトの方とM下さんについて行くことさえ不可能な感じです。

しかし伊東の町の中の信号は割といっこいっこ止められるので、信号ごとになんとか追いつきました。網代までくればあと少しです。雪ももう降っていません。なんとか熱海に到着しました。

あとは伊豆山越えるだけ、と思うと気温の僅かな上昇もあってようやく脚が回りはじめました。なんでか系な伊豆山アタクをして、N良さんに追いついて湯河原到着です。死んだー。

先着されたT山さんとK坂さんが「雨具はパラシュート」とか余裕の会話をされているのを小耳にはさみつつ、風呂でなんとか回復しました。午後はひたすら寝まくり・マ・クリスティです。

都心方面で乗れなかったという報告を尻目に夕食は「今日は乗ったぞ我々は勝ち組」と乾杯です。

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