追記



とりあえず計画とかたててみた

単純にペダルをこぎ続けるだけでは無理かと思い、いろいろ準備してました。ゴールできたのでワールドワイドに晒します。

距離がわからないとまずはどうにもならないのですが、全行程をカバーする地図もなかなかありません。

はてブのエントリーでこんなの見つけました。

地図上で距離を測るサンプル

クリックして、おおまかな分岐ごとの距離を出してみました。

合計:327.215km

おおまかなタイムテーブルも考えてみる

6月の走行距離と走行時間から割り出した平均速度は26.81km/hでした。

これはツルペタハゲ丸君道路((c)奈良さん)からゲロ坂からアップ区間まで全部足して割っただけの数字なので計算する材料にしていいんじゃないかと思いました。

今回の直江津までの距離が327.215km、ドンブリ勘定で330kmとして平均速度を25kmで計算して13時間12分ほどです。

今回分けた5区間で休憩を15分、草津だけ40分として、85分上乗せして、14時間37分です。

7月の直江津の日の入りが19:00ぐらいなので、18:00を目標にして、3:23に稲毛を出発すればよい、という勘定です。

3:23ってーのもキリがよくないので、スタートを3:00にして計算してみました。

こうしてドンブリ勘定しつつもおおまかな目標を設定してみたワケです。

荷物はなるべく持ちたくない

以前はジャージィ・レーパン姿で輪行とかしましたが、そろそろやめておこうかなと。

直江津にはユニクロがあるので、20:00までにたどり着ければ着替えも買えるなー、と。

サンダル、パンツ、Tシャツ、短パン全部揃えても4,000円でお釣りは来るし、どうせ部屋着も買う必要があるし、とか都合よく考えてみました。

帰りの急行「妙高」の運賃が家の近所の駅まで5,460円、直江津〜上野間の急行料金が1,260円、最低でも6,720円ってとこです。

オプションで急行指定券が510円アップ、グリーン車は4,000円アップです。

食費を含めて15,000円あれば切り詰めれば帰ってこれます。45円/キロという計算です。イベントキロ単価としては格安なんでしょうか?

出発しました。

天気がとっても微妙な7月16日午前2:00起床です。

とりあえずコーヒーを一杯、いつものエチオピア・シダモです。

ヒラメ口採用でバルブから口金を抜くときに大きな音を立てずに空気を入れることに成功して、ご近所の迷惑にならないレベルで家出しました。三連休の真ん中だけあって、この時間はまだ昨日の続きで起きてる家もあります。稲毛駅前を通過すると、普通にヨッパーな皆さんだっていらっしゃいます。

サイクルハウス・ジロ前を午前3:00に出発します。真っ暗な国道14号線を西へ、都心へ向かい走りますが、車の通りも少なく、空気もどことなく淀んでいていまひとつスピードが伸びません。

県境を越え、江戸川区あたりでだんだんと夜が明けてきます。蔵前橋通りから国道17号線へ。少し進んでまぎらわしい国道254号への分岐もうまくこなし、成増から新座へ、このあたりのちょっとした坂が実はシンドイのです。川越街道の中央分離帯の松並木?ゾーンに入ると最初の区間はそろそろお終いだなー、とか感じます。

今年はいつものコンビニでなく、もう少し走って川越の町を越えた、越辺川の手前のコンビニで休憩としました。ベンチがあるので不良中年にはならないで済みました。

我が心の荒川大橋

越辺川を渡り、川島町から東松山へのツルペタ道路が続きます。国道254号と国道407号の分岐の突破が相変わらずムズイですが、今回もなんとかクリアして、足にきやすい吉見百穴坂をとおり、熊谷市へ入ります。楊井とか聞くと懐かしいのは、この辺りは大学生だった頃にさんざん走りまわったからでした。

そして、全長900mもある荒川大橋を越えると熊谷市です。「我が心の荒川大橋」というのは、大学のサークルの先輩だったコモブチキイチロウさんがカセット8chで作った曲です。熊谷で暮らす大学生の心情を歌った名曲です。「自由で孤独なのり弁当」というフレーズは今でも通用するのでしょうか?

荒川大橋を越えて高崎線秩父鉄道を跨ぐとローカルな百貨店の八木橋が見えます。学生時代、夏場の避暑に活用させてもらいました。

さらに真直ぐ進むとバイパスへ出て、そのまま上武道路へと進みます。中古車屋の看板が見えますが、

「「みやび・れいじ」と読むなんてずいぶん古風な名前ですね。」

というボケも当時やってました。

f:id:a_beautiful_day:20060716072312j:image:w120 (本当は雅麗児で「ガレージ」です。)

前橋へ出て、コンビニを探しているうちに渋川の手前まで来ました。時刻は9:00過ぎぐらいです。予定に対して30分ほど遅れていますが、結局日が昇る前に上がらなかったペースがそのまま反映されている感じです。

今回持って行ったものはせいぜい輪行袋、ごらんの通りの軽装備です。あとは金にモノ言わせたる。

f:id:a_beautiful_day:20060716091031j:image:w120

最初の超級

ここでサイクルコンピュータが無反応になります。センサーにマグネットを直接あててみましたが、0km/hのままです○| ̄|_

さらに追い討ちをかけるように雨が降ってきました。ま、予想はしてましたぐぁ。

軽装備なので、レインウェアも上だけ。渋峠が猛烈に寒くなければなんとかしのげるはず、という安易な読みです。

ちょっと不快感を感じつつも、少しずつ登っていきます。

あと少しで長野原というところで、信号で止まって発信するときに、濡れた排水溝でまんまと立ちゴケ。痛ぇ!左手の平を強打しましたが、グローブしてたんで大丈夫、のはず。しかしどんどん腫れてきます。

痛ぇ!のまんま、長野原を通過して、群馬大津の交差点からさらに登ります。

デフォルトならここで休憩なのですが、今回はなし。ここをガマンしないと草津とで2回休みになってしまい、タイムロスも大きくなります。

しかし、キツい。10%とかありますが、時速7kmクラブに入会です。群馬大津草津間は10.5kmしかないのですが、最大のピークは9km地点ぐらいで、一気に標高は600mぐらいアップします。中之条ぐらいからをひとつの峠として考えてもここで超級いっこ分ぐらいあるのでは、と思います。

草津でしばしウダーッ。

白根山の奇蹟

そして、再び雨の中、本日のチマ・コッピを目指し出発します。ここはすでに標高1000mを越えているので少し肌寒いぐらいですが、登りでじき温まることを確信して登っていきます。

三連休の中日なので、交通量もそこそこあり、雨が降っていることで余計イライラとされているのか、かなりの車から幅寄せを受けます。

殺生河原には「硫化水素ガスが出ています。危険ですから立ち止まらないでください。」という看板が出てます。ここで脚がつったりなんかしたらどうしようかと不安になりますが、無事通過することが出来ました。それにしても、臭い。

しばらく走ると、一時的に斜度がキツくなる場所があって、さすがに時速10kmを切ってしまいましたが、追い越していくオートバイの方から、

「がんばれー!」

の声援を頂きます。うー!すげー嬉しいっす。

そして、奇蹟的に雨が上がりました。なんか、すげえ応援されてる、俺、とか思ったりして。

f:id:a_beautiful_day:20060716140810j:image:w120 雪がまだ残ってます。

前に登ったときは、森林限界を超えたあたりからかなりキツかった印象がありましたが、きょうは「口ほどにもない渋峠」です。

あっさり白根山に到着して、渋峠まではあいかわらずガスってますが、ホホホイのホイ、っと。

f:id:a_beautiful_day:20060716144424j:image:w120 本日のチマ・コッピ。国道最高地点です。単純に海から2,197m登りました。アホ。

渋峠は休まずスルーして、豪快な下りパートです。峠からすぐのシェルターだけでも豪快な感じがします。そして、また雨。

慎重に下りますが、放っておいても斜度があるのですぐにスピードにのってしまいます。途中、除雪用と思しきスリットが路面にあります。めちゃくちゃヤバいんですけど。

無事、ずぶ濡れながらも中野に到着です。15:40、タイム的には悪くはないです。

缶コーヒーを1本飲んだら最後の登りの涌井峠を目指します。

わたし負けましたわ

中野から飯山まではド平坦ですが、ここから向かい風がキツいです。270km走って、さすがにもうシンドイですが、踏み倒してみます。でも、ちょっと力が抜けると30km/hは切ったような走りです。

飯山から涌井峠までの標高差は350mほどですが、途中登坂車線が二ヶ所あって、そこだけ8%〜10%の斜度があります。

かなり弱りつつ、峠のトンネルに到着しました。このトンネルがピークなのかどうかもわかりにくく、達成感に乏しい峠ですが、最後はこれをクリアする程度の力しかありません。

雨の中、下っていきますが、ここから新井まで18kmあって、それほど斜度もないのでスピードにのりません。時刻は17:00を過ぎています。

なんとか新井に到着して、18号バイパスを海へと向かいます。梅雨前線が停滞していて、雨の上、向かい風で、このままいけばどうにか18:30に到着できそうなぐらいです。

荒れた路肩をなんとか踏み倒し、街の灯りが見えてきました。

最後は時間との勝負!踏めぇ!踏むんじゃぁ!

海が見えます。

あと少し!

ゴール!

しかし、夕陽は見えませんでした。負け。

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気をとり直し、ユニクロで着替えを購入して、直江津駅前のひろ坊へ。

急行の時間まで、2階で休ませてもらいました。感謝。