さよならMy Apple

数年前にマザーボードの破損で起動しなくなって以来そのままにしていたのですが、手放すことにしました。

初めて買ったPC、かつAppleでした。最近ではMacで統一されているけど、この頃のMacApple社のMacintoshだったのだなあ、と感じます。
職場に初めてISDN回線が敷かれてQuadra 650がやって来たときに、そっとインターネットの世界に入り込んでしまいました。ブラウザの向こうに顔も見ないけどどこか志しが似ている人たちを見つけてものすごくエキサイトしました。
でもいつまでも私用で使うのも心苦しいし、第一メールアドレスが確保できない、やっぱり自分のPCを持つべきだろうと強く思い始めていました。でもデスクトップは物理的な占有率が大きいし‥‥‥悩みに悩んだあげく、大枚はたいて買ってしまいました。当時の価格は70万円ほどしました。
プロバイダの契約も済ませ、なんとか確保したアナログ電話回線に33.6kbpsのモデムをつなげて、「ピーヒョロロロ」とアクセス成功した瞬間があまりに嬉しかったから、今でもきっとこうして繋がろうとしているんだと思います。
メーリングリストに登録したり、掲示板に書き込んでみたりして、どんどんと新しい人間関係が出来ていきました。言葉尻だけで喧嘩みたいなことにもなったけど、そんな苦楽を乗り越えていまでも友だちだったりしている人もいます。
Adobe Pagemill 3.0でHTMLを覚えたり、その重さにもめげずにノートとして新幹線の中でレポを書いたり、KareidoScopeでデスクトップを飾ってみたり、今思えば多くのスタートアップをしてきました。


その瞬間を築いた思い入れのあるMy Apple、感謝の気持ちをこめて法的なリサイクル処理*1に出すことにしました。
ありがとう、生まれ変わってどこかで会えるといいな、と心底思います。